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50星が50州を表すアメリカ合「州」国

アメリカの「星条旗」、紅白13本の条は1783年にイギリスから独立した時の州の数、星の数は合衆国を構成するその時々の州の数を表しています。独立以来、現在の50星の「星条旗」誕生まで27回もの変更がありました。同じ年に州になったケースもありますので、国旗の変更は50回ではなく27回なのです。


現在のアメリカの国旗「星条旗」。
13本の縞は独立当時の13州を、50の星は現在の米国を構成する州の数。

現在の国旗はハワイが州に昇格したことから1960年7月7日(独立記念日)に50星になって以来のもので、「星条旗」としては最長不倒なのです。その前の49星の「星条旗」はアラスカの州昇格で59年の7月4日からわずか1年間という、これはまた最も短い期間、アメリカの国旗であったのです。同じようにわずか1年間で役割を終えた「星条旗」は1818年7月4日からの20星の時、翌年同日からの21星、そして36年の同日からの25星の「星条旗」の3つの機会がありました。

さて、もし、プエルトリコ自治領やコロンビア特別区(ワシントンDC)、あるいはグアム準州、米領サモアなどが州と同じ扱いになったり、今の50州のうちどこかが分離して2つの州になったらどうなるのでしょう。

誰ですか、それは「日本が…」なんて余計なことを言う人は。でも、2000年、米誌「News Week」は米国の「星条旗」の星の部分(カントン)にごく小さな「日の丸」をつけて、まるで日本が51番目の州になったかのような戯画を表紙にしました。日本があまりにアメリカに従属的ないし追随的な政策を採っているように見えることをこの米誌は皮肉ったものでしょう。あまりにハラが立って、一時、定期購読を止めましたが、日本の紙誌にはおよそ掲載されない国際的なニュースが満載されているので、数年前から再開しました。

日本のメディアの国際報道の貧弱さはメディアが悪いのか、読者のマルドメ傾向にメディアが合わせているのか、難しい判断のような気がします。知識人の読者が多いと言われる朝日新聞でも国際報道面はなんと13面というのですから。

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