オリンピックまでに国旗に親しもう
国旗についてのお話
STORY

スペインからカタルーニャが分離すれば?

バルセロナを中心とするカタルーニャがスペインから分離独立を果たせば、「サニエーリャ(槍旗)」の名で呼ばれる今のカタルーニャ州の旗が国旗になるでしょう。


1981年以来のスペインの国旗

カタルーニャ州の州旗「サニェーラ」

スペインの一番豊かな地域(高い納税地域)ということもあり、首都のマドリッドをはじめ、他の地域が簡単にそれを認めるということにならず、見通しは立っていません。

ただ、もしそれが実現したら、アラゴン王に由来するカタルーニャの旗印である黄色と赤の縞である伝統の「サニェーラ」を持つ国章を乗せているスペインの国旗の一部も変わるか、あるいは、黄色と赤(血で国土を守る決意を示す)である国旗が全面的に変更になるかもしれません。

ウクライナのクリミア半島は2014年のソチ冬季オリンピック直後にロシアにより武力制圧されました。ロシアのプーチン大統領は「住民投票の結果、圧倒的多数がロシアへの統合を求めたのでこれは合法的な領有だ」と述べました。しかし、ここが大事なのですが、住民投票はその本来属していた国の承認なしでは無効なのです。そうでなくては、仮に横浜の中華街が住民投票で独立を決めたり、どこかの県が県民投票を行って独立や外国への帰属を決めるとそれが有効ということになってしまいます。あたかも我が家が税金を払いたくないからと言って居住区民でないと宣言するとか、家族数名で独立だといって「国旗」をつくるようなもの(かつて英国の近く、カリブ海、カリフォルニアの沖などでそんな例がありました。後述)で、意味がないのです。

しかし、「コソボではそういう形でアルバニア系の人たちが独立を宣言し、日本政府は国家として承認したではないか」という人もいます。セルビアやロシアです。しかし、このケースはセルビアがこの地域で虐殺という非人道的行為をしたため、諸外国が人道的介入を行った結果であって、特例中の特例、決して後付けの二重規範(ダブルスタンダード)ではありません。