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第8章 「そっくりさん」と「似たものどうし」 - これってお互いに困らないのかなぁ
赤十字は自分の標章の管理を怠っている
赤十字の標章のが「嫌いな」「あるいは受け入れがたい」イスラムの34ヵ国ではRed Crossと言わずに、Red Crescent、フランス語でCroissant Rouge 「赤新月」という名前で、赤十字と同じ活動をしています。オスマントルコが赤十字運動に加わるに際し、キリス... -
第8章 「そっくりさん」と「似たものどうし」 - これってお互いに困らないのかなぁ
赤「十字」では具合の悪い国も
もう少し詳しく、見てみましょう。 1878年の露土戦争に際し、トルコは赤十字 crossではキリスト教のイメージが強く、自国の将兵の士気にかかわるとして赤新月crescentを用いることをICRC(赤十字国際委員会)やロシア側に通告したのです。ICRCはそれで効果... -
第8章 「そっくりさん」と「似たものどうし」 - これってお互いに困らないのかなぁ
国際赤十字、今も3つの標章(エンブレム)
1859年6月24日に北イタリアのソルフェリーノで19世紀屈指の激戦が行われました。サルデーニアとこれを支援するルイ・ナポレオン麾下(きか)のフランス軍、対するはフランツ・ヨーゼフ率いるオーストリア・ハンガリー帝国軍。死傷者4万人を数えました。こ... -
第8章 「そっくりさん」と「似たものどうし」 - これってお互いに困らないのかなぁ
歴史的経緯で似るものと偶然似たもの
「フランスとイタリアの国旗はよく似ているね」と幼稚園生のわが孫に言われたことがあります。孫自慢が許されるなら、この5歳児、門前の小僧ゆえ、30カ国ぐらいは識別できるようです。そこで、「よく気が付いたね。歴史的につながりがあるからだよ」と、一... -
第8章 「そっくりさん」と「似たものどうし」 - これってお互いに困らないのかなぁ
イタリアの国旗でさえ間違いが起こる
2016年4月に広島市で開かれるG7(主要国首脳会議=伊勢志摩サミット)外相会合に向けて、同市などの支援推進協議会が作ったチラシやポスターのイタリア国旗の色が違い、アイルランド国旗のように見えることが判り、加えて、日本地図に北方領土を出していな... -
第7章 世界の国旗の変わり者 - どれも独自ではあるがさらに珍しい国旗も
縦横比が黄金比というトーゴの国旗
アフリカのトーゴの国旗の縦横比はずばり黄金比、パラオ、グアテマラ、ポーランド、スエーデンの4つの国旗は縦横比が5:8でかなりそれに近いのです。 1960年の独立時に採択されて以来、トーゴの国旗は世界で唯一、黄金比そのものを縦横比にしている国旗で... -
第7章 世界の国旗の変わり者 - どれも独自ではあるがさらに珍しい国旗も
政府と民間では掲げる国旗が異なる国
政府や公的機関、外交使節、国連本部などで掲揚する国旗を、一くくりに「政府旗」というには無理があります。国によって、GOVERNMENTAL FLAG、OFFICIAL FLAG、DIPLOMATIC FLAGなどということもありますが、これが微妙に、掲揚条件が違うのです。GOVERNMENT... -
第7章 世界の国旗の変わり者 - どれも独自ではあるがさらに珍しい国旗も
戦時と平時で上下が変わるフィリピン国旗
フィリピンの国会はイスラム勢力との和合を図ろうと、国旗の太陽の光線をもう一束増やして9つにすることが決めていますが、実施に至ってはいません。このまま立ち消えになりそうな雰囲気です。 というのは、2011年8月4日、フィリピンのアキノ大統領と同国... -
第7章 世界の国旗の変わり者 - どれも独自ではあるがさらに珍しい国旗も
逆さまにはならないデザインに変更したタイ
現在のタイの国旗。「トイ・トライゴング(三色旗)」と呼ばれ、赤・白・青はそれぞれ国家、仏教、王室を表わすと言われています。 1916年までのタイ国旗 1916年から現在までのタイ国旗 19世紀半ばからはタイの国旗には白像が描かれていましたが、1910... -
第7章 世界の国旗の変わり者 - どれも独自ではあるがさらに珍しい国旗も
テレビ番組での逆掲揚もしばしば
国旗の逆掲揚、ほとんどどのTV局でも失敗していますが、「NHKよ、お前もか」ではなく、NHKが特に多いです。呆れたのは「そのとき歴史が動いた」。オン・エアの一週間前に私に「英国旗を逆掲揚してしまった。勘弁してもらえないか」と電話があり、「私はそ... -
第7章 世界の国旗の変わり者 - どれも独自ではあるがさらに珍しい国旗も
上下わかりにくい国旗「ユニオン・ジャック」
イギリス、フィリピン、インドの3つの国旗がしばしば逆掲揚されているのに出会います。都内のホテルの玄関やレストラン、美術品のお店などでです。 どっちの「ユニオン・ジャック」が正しい英国旗でしょう? といっても、こうやって並べてみないと上下が判... -
第7章 世界の国旗の変わり者 - どれも独自ではあるがさらに珍しい国旗も
中南米では「自由の帽子」の紋章が
中南米の多くの国のシンボルとなっている「自由の帽子」が掲げられています。この帽子の起源はフリギア(フリジア。古代トルコの内陸地方)とされていますが、 古代ローマでは、解放された奴隷が被るものとして用いられていました。 ドラクロア「民衆を...