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1964年東京オリンピック参加国旗の約半分が変わった

国旗は本当によく変わるのです。早い話が、1964年10月10日の東京オリンピックの開会式で入場行進した94の参加国と地域(以下、国)のうち、46カ国もの国旗が少なくとも1回、変更になっているのです。

まず、開会式から半月後の24日の閉会式の日、北ローデシアはザンビアとして独立し、新しい国旗で入場しました。


北ローデシアの旗

ザンビアの国旗

東京オリンピック閉会式の行われた同月24日、この地域は独立し、ザンビア共和国となり、最後列である開催国・日本の直前にプラカードの位置が移り、新しい国旗に変わりました。

プラカードを奉持するのは身長165センチメートル以上の当時の防衛大学校生4年生(11期生)たち。先頭のギリシャを担当する学生は一番背が低く、後続は身長順。最後の日本を身長190センチメートルの稲田瑞穂(後の一佐)が持ちました。「当時、わずかに背の高さが足りず参加できなかった」とは、古希を過ぎた今でも悔しがる後の空将・岡本智博氏。

その日の朝、代々木の選手村にこの新独立国の国旗を届けに行ったことが忘れられません。


1964年10月24日、東京五輪閉会式の日に独立したザンビア。同月10日の開会式では北ローデシアという英領の地域名で、別の旗を掲げての行進だった。上は開会式、下は閉会式。
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