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紋章をくりぬいて市民の意思を示た東欧諸国

政体の大きな変化などで、デザインの一部を取り除くという例もあります。モンゴル国旗で社会主義を著わしていた黄色い星やアルバニアの黄色で縁取った赤い星がそうです。

東欧諸国は社会主義政権時代の国旗から紋章を切り抜いて、自由を叫び、第2次世界大戦前の国旗に戻りました。1956年のハンガリー革命で、市民はそれまでのいかにも共産党色の強い紋章を切り抜いて国旗を掲げました。


1949~56年のハンガリー国旗。
麦とハンマーと赤い星。共産主義を標榜するシンボルだ。

56年のハンガリー動乱で市民は紋章を切り抜いた旗を掲げた。

56年から現在までの国旗

1948年の共産化以来の微調整はあった。

89年、自由をを叫ぶ市民は国旗の紋章を切りとった。

89年、ルーマニアはの独立当時の国旗に戻った。

独裁者チャウシェスクを打倒した89年のルーマニア、ベラルーシはソ連時代の白ロシアの国旗からハンマーと鎌を取り除いたようなデザインになっています。ソ連が崩壊した直後の5年間は横に白赤白の3つの帯というデザインでしたが、その後、伝統的な絨毯模様の帯のある昔の旗に似たものとなり、2012年にその模様が微調整されました。


1959年制定の東独時代の国旗。
ハンマーに麦とともにディバイダーがあるのがドイツらしい。

89年、東西ドイツ統一を喜ぶ人々は紋章を捨てた。

現在の統一ドイツ国旗。
33年のワイマール共和国時代の国旗に戻った。

1930~2006年のベネズエラの国旗。

06年、チャベス大統領は白馬の向きを換え星を1つ増やした。

為政者の「趣味」で白馬の向きが変わったのがベネズエラ、未回復のかつての領土の分も星の数を増やして示しました。同じように、ボリビアも星を1つ増やして、国旗の上では内陸国ではありません。

さあ、「めったに変わらないのが国旗」という既成概念を捨て、新聞の国際面にも、しばし注視していきましょう。

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