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バルト3国の国旗は絶対にロシアとは似ない

エストニアはバルト3国のうち、最も北に位置しています。首都タリンからフィンランドの首都ヘルシンキまでは高速フェリーでなら1時間半で着くという近さです。


エストニアの国旗

1941年から91年までのエストニアソビエト社会主義共和国時代のエストニアの国旗

13世紀以来デンマーク人、ドイツ系の騎士団に支配され、スウェーデンとロシアの北方戦争を挟んで両国に支配される時期もありました。

1991年、独立を回復しました。現在に至るまでの国旗は、第一次世界大戦後の19年にこの国が独立してから39年にソ連に吸収合併されたときまでの国旗と同じです。青はエストニアの空・湖・海を表わすとともに、エストニアの国民を象徴し、希望・友情・団結を表すとされています。黒はエストニアの大地と暗黒時代の悲しい歴史を忘れまいとする強い決意を示すとされ、白は雪と国の発展、人々が力を合わせ、幸福を追求しようという意思を表すものです。エストニアでは2001年には、横三色旗をスカンジナビア諸国に共通の十字型のデザインに変更しようとして具体的な提案がなされました。しかし、未だ国旗を改定までには至っていないのです。というのはエストニアがこのスカンジナビア諸国の国旗と同じタイプの国旗にすることにより、5カ国から成る北欧共通の協議の仕組みの一員になろうとしたのですが、北欧側がロシアとの複雑かつ微妙な関係に配慮し、これを受け入れなかったからでした。


提案されたエストニア国旗

年率8%もの順調な経済発展を続けるエストニアは2011年、ユーロを採用し、西欧諸国との一層の経済統合体制に入りました。しかも、EU各国が財政難や移民・難民の受け入れなどから国債の格付けを下降させている中で、小なりといえどもこの国は据え置きとなっているのです。

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