ところで、その北欧の国旗、これがまた東海大学の幼・小・中・高・短大・大学・大学院の各校旗とよく似ているのです。創立者・松前重義は、内村鑑三の思想的影響から「愛と正義」を自らの信条として、学園の旗の十字に採択しました。幼・小・中・高・短大・大学・大学院の各校で色の組み合わせが違うのですが、あたかも北欧の国旗のように見えます。広報担当者から「校旗の十字の白線は、横が愛、縦は正義を表す。愛と正義の交わるところに真理がある」と聞きました。
デンマークの国旗
ノルウェーの国旗
アイスランドの国旗
スウェーデンの国旗
フィンランドの国旗
伊豆七島に行くなら東海汽船、小笠原諸島に行くにも東海汽船…いろいろお世話になりました。この会社、1889年の創立ですから今は社歴127年目でしょうか、立派な会社です。創立のころはまさに欧化主義華やかなころ、創立当時は白地に朱の十字だったというから、イングランドの旗のようなものでしょうか。キリスト教を連想させる十字のしるしもむべなるかなという思いです。
東海汽船の社旗(HPから)
『東海汽船百年史』によれば、「十字は社運が世界の海に雄飛発展せんとするもの」とのこと。ノルウェーの国旗や東海大学の校旗を連想させますが、どうやら無関係のようです。
そうそう、伊豆大島に合宿に行ったり、小笠原諸島にクジラ(を見(グ)に出かけたり、もとい北方領土が返還される際を想定しての小笠原諸島返還の実情調査に行った時にお世話になった東海汽船の社旗、これがノルウェーの国旗によく似てますね。
同社総務部に問い合わせたところ、『東海汽船百年史』を見てくださり、「戦後の1948、現在のものになりました。赤地に紺十字の社旗は四海と海を表したものです。赤は日の出の色であり、情熱と希望を表します。十字は社運が世界の海に雄飛発展せんとするものと社史にあります」とのこと。特にスエーデンからクレームが来たというようなこともなさそうですから、あまり目クジラは立てないようにしましょうね。