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第2章 政情不安定な国の国旗はよく変わる
日本が最近承認した独立国ニウエ
日本政府は2015年5月15日の閣議で、ニュージーランドの自治領だった南太平洋の島ニウエを独立国家として承認することを決定しました。これで日本が国家として承認したのは、日本と北朝鮮を除く国連の全加盟国及びバチカン、コソボ、クック諸島、ニウエの19... -
第2章 政情不安定な国の国旗はよく変わる
半世紀のうちに国旗が何度も変わった国も
長年にわたり不安定な国情であったカンボジア、アフガニスタン、イラク、エジプトといった国の国旗は何度も変わりました。 カンボジアでは1991年10月23日のパリ和平協定までは、ヘン・サムリン、ポル・ポト、ソン・サン、シアヌークの各派がそれぞれ異なる... -
第1章 国旗は生きもの
五円玉を改鋳せよ – このままでは社会主義の国みたいです
お手元の五円硬貨(五円玉)を見てください。 このデザイン1959年からのものです。表面の稲穂は農業を表し下部の水のデザインは水産業、穴のまわりのギザギザは歯車で工業を表しているのです。裏には林業を表す木の芽が2つ描かれています。この五円玉、実... -
第1章 国旗は生きもの
赤旗はフランス革命から
私は共産主義も社会主義も少なくとも日本で採用するのは不適当だと思いますが、それはともかく、赤旗については少々触れておきたいのです。わが国の政党では日本共産党と公明党の事務局は実にしっかりしているといつも感心しています。残念ながら、自民党... -
第1章 国旗は生きもの
ソ連時代の遺物を掲げるベラルーシ
ソ連時代を思わせるようなルカシェンコ大統領の独裁が続くのがベラルーシです。 ソ連時代の白ロシア国旗 ソ連解体直後 現在のベラルーシの国旗 ルカシェンコは1994年以来、憲法を改正して4選を果たし、ロシアに対してもしばしば超然たる態度で時には対抗し... -
第1章 国旗は生きもの
国旗としてはほとんど跡形もなく消えたソ連だが
合体もあれば分離もあるのが世の常。ソ連は民族も宗教も様々な2億9千万人もが暮らす15の共和国から成っていました。1991年12月25日、その構成国中、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタン4構成国首脳が「連邦からの離脱」を決めて、15の国にに分離... -
第1章 国旗は生きもの
タンザニアもザンジバルとの合作で
複数の国が合併して国旗も合体した例はほかにもあります。東アフリカのタンザニアとザンジバルです。19世紀末の列強によるアフリカ分割が進む中、ザンジバルの領土は帝政ドイツと英国によって分割され、1890年に英国の保護領となりました。しかし、96年、... -
第1章 国旗は生きもの
スペインからカタルーニャが分離すれば?
バルセロナを中心とするカタルーニャがスペインから分離独立を果たせば、「サニエーリャ(槍旗)」の名で呼ばれる今のカタルーニャ州の旗が国旗になるでしょう。 1981年以来のスペインの国旗 カタルーニャ州の州旗「サニェーラ」 スペインの一番豊かな地域... -
第1章 国旗は生きもの
不安定な「ユニオン・ジャック」
2016年6月23日に英国全土でEU(欧州連合)離脱の可否を問う国民投票(レファレンダム)が行われます。これをめぐり与党・保守党内が分裂状態になり、残留をめざすキャメロン首相に対し、ロンドン市長のボリス・ジョンソンは離脱を唱えています。ジョンソン... -
第1章 国旗は生きもの
3つの旗が合体して「ユニオン・ジャック」に
イングランドは17世紀の初め、スコットランドとの同君連合となり、エリザベス1世をともに戴きました。そこで、それまでの両国旗を合体させて「ユニオン・フラッグ」、親しみを込めて「ユニオン・ジャック」(ジャックは船首に掲げる旗)としたのでした。そ... -
第1章 国旗は生きもの
英国旗は3地域の合併で国旗も合体
激動の日々が続いています。実は、国旗はこうした国際情勢や各国の政治の動きに従って変ってきたのです。 主要国の国旗の変遷について見てみましょう。 まずは、大英帝国として近世最大の主役だったイギリス。現在のイギリスはイングランドとスコットラン... -
第1章 国旗は生きもの
世界に国はいくつある
2020年7月24日は次の東京オリンピック開会式の日です。前夜の豪雨がうそのようにはれ上がり、NHKの北出清五郎アナウンサーは「世界中の青空を集めたような快晴」と実況中継していましたが、世界中から大勢の若者が東京に集まったことは確かで、国立競技場...