国旗についてのお話– category –
-
国旗についてのお話
テレビ番組での逆掲揚もしばしば
国旗の逆掲揚、ほとんどどのTV局でも失敗していますが、「NHKよ、お前もか」ではなく、NHKが特に多いです。呆れたのは「そのとき歴史が動いた」。オン・エアの一週間前に私に「英国旗を逆掲揚してしまった。勘弁してもらえないか」と電話があり、「私はそ... -
国旗についてのお話
上下わかりにくい国旗「ユニオン・ジャック」
イギリス、フィリピン、インドの3つの国旗がしばしば逆掲揚されているのに出会います。都内のホテルの玄関やレストラン、美術品のお店などでです。 どっちの「ユニオン・ジャック」が正しい英国旗でしょう? といっても、こうやって並べてみないと上下が判... -
国旗についてのお話
中南米では「自由の帽子」の紋章が
中南米の多くの国のシンボルとなっている「自由の帽子」が掲げられています。この帽子の起源はフリギア(フリジア。古代トルコの内陸地方)とされていますが、 古代ローマでは、解放された奴隷が被るものとして用いられていました。 ドラクロア「民衆を... -
国旗についてのお話
裏表でデザインが違うパラグアイ国旗
南米パラグアイの国旗は「国旗の変わり者」の代表?であり、表と裏があるのです。表と裏の紋章は、それぞれ別個に製作して縫い合わせるのが普通ですが、印刷物などでは表面だけが用いられています。3色は独立戦争・平和・秩序を表わすのですが、紋章がない... -
国旗についてのお話
半旗にも縦長にもしないサウジの国旗
国家的な不幸や友好国の元首の逝去、大震災などに際し、国旗によって弔意を示すことが国際的な常識となっています。 1964年11月22日、私はオリンピック東京大会組織員会の“社員旅行”で富士五湖周辺を通りかかったとき、いくつかの米軍関係施設の「星条旗」... -
国旗についてのお話
さまざまな国旗が登場した中国大陸
中国大陸ではこの100年余の間に、さまざまな旗が入れ替わりました。清国、中華民国、そして現在の中華人民共和国の国旗を主なものとして挙げておきましょう。 清国の国旗。1900年、現地公館から外務省に報告された公文書による(国立公文書館蔵)。 1636~... -
国旗についてのお話
「日の丸」も変わった?
日本の「日の丸(日章旗)」は1999年の国旗国歌法で、デザインを微調整して、確定しました。同様の例はほかにもあります。それまでのデザインに少し手を加えた程度の修正例もあり、国旗の変化は時に注意深くみないと気づかないくらいのこともあります。 18... -
国旗についてのお話
南十字星はオセアニア諸国旗に共通
南十字星、正しくは南十字座というのでしょうが、多くの探検家たちが目印にしてきた星座です。日本からはほとんど見えません。わずかに沖縄県の波照間(はてるま)島(居住者のいる日本最南端の島)の小さな天文台から水平線のすぐ上に見える程度です。そ... -
国旗についてのお話
NZ国旗の変更も注目されたが
2015年末のニュージーランド(NZ)での国旗変更に関する国民投票では5案あった中から、この国が誇るラグビーチーム「オールブラックス」のシンボルにもなっているシルバー・ファーンの葉と南十字星を描いたデザインが選ばれ、16年3月3日から24日までにこれ... -
国旗についてのお話
倒されたムバラク大統領が改定したまま
今のエジプトの国旗は独立以来5回目の国旗です。イラク、シリア、スーダン、イエメン、イランも革命やクーデタの都度といっていいほど頻繁に変わりました。 王政時代のエジプト国旗(~1958年) ムバラク大統領が1984年に採択した今の国旗 メディアの報道... -
国旗についてのお話
ヒマラヤ登頂者は自国旗とネパールの国旗を振りかざす
少なくとも筆者の世代の多くは、ファミリー・ネームとしてのヒラリー、すなわち、サー・エドモンド・ヒラリー(Sir Edmund Hillary、1919~2008)を思い出すのではないでしょうか。こちらは英連邦のニュージーランド出身の登山家であり、南極点までブルド... -
第6章 「変わる」「変わらない」それが問題だ -知らずに変わっていたら一大事
ネパールは政体も国歌も変わったが
ネパールのこのユニークなデザインの国旗を見てみましょう。1962年、マヘンドラ国王はこの国初の憲法を制定し、政党の禁止、国王に有利な複雑な間接民主主義である「パンチャーヤト制」、ヒンドゥー教の実質国教化などを行い、法体系を確立する第一歩を進...